はだい悠
第三部
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はだい悠
はじめに
《 》内はこの小説の主人公タイガーとその周囲の動物たちの<鳴き声>と<思い>です。
「 」内はタイガーの耳に聞こえてくる周囲の動物の鳴き声や騒音、そして人間の会話です。
私は弘美からこれ以上離されるのを恐れるかのように、必死に後を追った。
きっと、私があげていた、あの子供のような情けない声を聞かれたに違いないと思いながらも。
そのとき私の脚は、それまでと違い思い通りに動くようになっていた。
二人は輝いていて、あまりにもお似合いのようにうつりました。
わたしは気後れしてしまったのです。
そして、なにも出来ずに、その場から引き返してしまいました。
スズメバチを見つけてパニックになった妻が、必要以上に騒いでハチを興奮させたために、さされてしまい、泣き叫び、もがき苦しむその様子を思い浮かべることが、快感にさえなっていた。