すぐ影響されやすいから、木よ、わたしを支えてほしい。
それから、彼らは見かけによらず壊れやすいから、見守ってやってほしい。
失われた精霊の森
忘れられた精霊の森
少女たちは知らず知らずのうちに、自分たちの周囲に壁をめぐらして、自分たちの心を守って行かなければならないに違いない。
知らず知らずのうちに起こる心の変化というものはきっと残酷なものに違いない。
毒蛇会議
そうなれば私たちは、以前のように無残な殺され方をすることもなくなるに違いないのです。
どうでしょうか、私たちが毒を持つことに賛成していただけないでしょう。
詩集悲歌(第一から第七まで)
わたしたちが出会うまで、
わたしたちは激流に飲み込まれた枯葉のように、
どこからともなく現れてはどこへともなく消えていくような、
群集の単なる構成員に過ぎなかった。
第八悲歌
今日、ついにわたしは青年たちにはっきりと物を言わなければならなくなった。
わたしは、あなたがたとは絶対に妥協しないでしょう。
でも、あなたがたは、わたしたちのすべてを奪うことが許されている。
永遠の女性
それはあなたが会いたいと思えば思うほど、恋焦がれれば焦がれるほどに、その永遠の輝きを増していき、そしてもう二度と絶対に会うことができないからこそ、永遠の女性、永遠の恋人となるのです
愚かすぎる王様
無益なこと、役に立たないこと、それにどことなく無駄ある非効率な生活が、それほど悪いことではないとして、それを容認するする国や社会は発展するかどうかは判らないとしても、それを原因として衰弱し縮んでいくということは決してないということですよ。
賢すぎる王様
その後この王国はどうなったかですが、論理的合理的思考の得意な読者には、もうお判りだと思います。
帰って来た冒険者
皆さんは、国民の皆さんは、あんな生死を賭けた冒険をし、国民栄誉賞までもらった人が、家庭ではどんな人だったか知りたいみたいなの。
家族や奥さんのことを、どんなに愛し、どれほど思いやっていたか知りたいみたいなの。
私が言うほど自分勝手な人じゃないって事を知りたいみたいなのね
世紀末 海よりもやさしく
もしかして自分は完全無欠なリーダーを目指していたのではないかと疑った。
洋三はなんとなく振り返らずにはおれない気持になった。
そして後ろ向きに歩きながら有美の家のほうを見た。
憂鬱なジャングル
えっ、どうしてオレが群れを離れたかだって、元二番目が怖かったからだろうって、うん、そう、そうかも知れない。
い、いや、オレはあくまでも、元二番目をあの偉大なボスのように殺したくなかっただけなのだ。
続悪魔辞典Ver21
またこの森にやってきた。
より大きな狂気で小さな狂気を打ち消すために。
あなたはどこにも行っていない。
でもどこにも居ない。
極になれ、そして退路を絶て。
貧乏人は死ぬまで働け、金持ちは金が無くなるまで使え。
あなたに会えて
昔のことが懐かしいです。
みんなみんな夢のようです。
みんなみんないとおしいです。
あなた本当に長い間ありがとうございました。
私はとても幸せでした。
もう一度あなたと仕事がしたいです。
お花に水をやらなければ、小鳥にえさを
やがて秋が
今逃げてきた道のほうに、獣のような視線を投げかけた。
そして、勝ち誇ったかのような笑みを浮かべると、そのまま塀の陰に消えていった。 この著作のつづきを読む »
新夢川物語
「お母さんは、川が増水してあそこの音が大きくなると、それが気になって夜も眠れないほどいらいらするって言うけど、わたしはあそこにいろんなものが浮いているのを見るのが好きなの」
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帰り道がおもしろい
もうこうなったら、勉強して勉強して勉強しまくって、テストの鬼になってやる。
いまに見てろ、ぜったいにみんなを見返してやるから、、、、
帰郷
さあ、いくぞ。信じるってとても良いことなんだね。
なんかこう体じゅうから元気が出てくる感じで。
きみと知り会えてほんとうによかったよ。
木漏れ日
それは、その衝撃音が、すべてのものに森の妖精の悲鳴のようにも思えたからあった。
天空
オッ、なんだろう?
この頭上のまばゆさは。
太陽の光ではない。
見る事さえ出来ない。